琉球大学医学部附属病院 歯科口腔外科 は沖縄県内唯一の日本口腔外科学会認定研修施設です。

2014年度参加研修医による活動報告

「ラオスちゃーがんじゅー学校・地域歯科保健プロジェクトに参加して」
 
琉球大学医学部附属病院歯科口腔外科
2014年度 専門研修医 後藤新平
 
 2015年2月8日から2月15日まで同期の萩原泉先生と一緒に、ラオスで行われている「ちゃーがんじゅー学校・地域歯科保健プロジェクト」に参加させて頂きました。
 このプロジェクトは、2008年から2011年まで行われた草の根プロジェクト「ラオス国 児童に対する歯磨き指導による口腔内清掃状態改善事業」の成果を踏まえ、更なる画期的な効果を得るために学校・地域歯科保健システム確立を目指して、予防歯科の普及・啓発を実践する歯科医師および教員の人材育成を目的として行われています。プロジェクトの目標は、1)齲蝕罹患率の30%低下、2)小学校における歯磨きの習慣化、3)学校保健の質の向上、4)教員・保護者の意識を高め、地域住民に拡大させることです。そして活動内容は、モデル校10校の全学童の歯科検診・ブラッシング指導ならびに歯科医師の技術支援です。
 今回のラオス派遣期間のわれわれの主な活動は、朝、昼に小学校で生徒の歯科検診を行うことでした。歯科検診の状態は日本と大きく異なっており、はじめに驚いたのは、室外で歯科検診を行うことでした。口腔内を照らすライト等の照明数が少ないため室外の明るいところで行わざる負えない状況で、ライト等の備品の提供の必要性を感じました。次に、驚いたのは、小学校内に駄菓子屋がある事でした。小学校の運営上、駄菓子屋の売り上げが小学校の経営に関係しているため小学校と駄菓子屋は切っては切れない関係との事でした。優れた点は、歯科検診後に、カリエスチェッカーで歯垢の沈着部分を確認し、直ちにブラッシングを行うシステムでした。日本の小学校の歯科検診に、ぜひ取り入れたほうが良いシステムと思いました。

 今年は、本プロジェクトの5年計画の3年目でちょうど折り返し地点でした。初年度は齲蝕罹患率が約90%でしたが、今回は70%程度に大きく減少していました。しかし、児童のブラッシングは1日1回で、食後にブラッシングを行っていないなど、まだまだ改善する余地はありますが、今後は大きく児童の齲蝕罹患率が減少すると思いました。今後もこのプロジェクトを持続する大切さを、身をもって感じました。
今回、この活動に参加させていただいたことを今後の歯科医師人生に役に立てていきたいと思います。また、このような機会を与えてくださいました新崎教授、仲宗根講師をはじめ医局の皆様、セタテラート病院スタッフ、JICAの皆様にこの場をお借りして感謝申しあげます。

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